幸楽堂の日記

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日本人が「育児が大変」と感じる3つの理由

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育児が大変ーーそんな話をよく聞きます。

 

 

子育ては、人生でもっとも労力がかかり、かつ重要な仕事といってもいいでしょう。
親の一挙手一投足により、一人の人間の人生を大きく左右する。ーーーそう考えると、責任が重大で、とても負担を感じてしまうこともあるでしょう。
それに加え、こどもは親の思い通りになることは少ないので、育児に疲れるのも無理のないことかもしれません。

 

 

とはいえ、アメリカやヨーロッパなど諸外国の親たちに比べて、日本人の親御さんは特に大変そうに見えます。

 

育児というのは、本来、とても楽しく、喜びを感じられるもののはずです。

 

命を投げ出しても惜しくないと思えるほど可愛い子どもを授かることができ、その子が無事すくすくと成長していく姿を誰より間近に見ることができ、

 

なにより、世界で1番可愛いと思える我が子から、親である自分に向けられる唯一無二の愛情を感じることは、長い人生でも最上の喜びではないでしょうか。

 

 

しかし、そのような喜びを感じることができないほど疲れて、毎日悩み苦しんでいる方が多くいる。
それはとれも悲しいことだと思います。
なぜ、育児の喜びを感じられないほど疲れてしまうのでしょうか。
その原因を探ってみたいと思います。

 

理由1:専門家を頼れない


まず、最初の原因として、『専門家』に頼ることが少ない、ということが考えられます。

親は、子どもを生んだ年齢に関係なく、「育児の初心者」です。

経験したことがないので、知らないことばかりなのは、ごく当たり前のことなのです。

例えば、子どもがまだ幼いうちは、医学的な知識がとても重要です。

「この症状では、こういう対応が必要」という判断ができるレベルの知識がいるのです。

2人目、3人目であれば、「突然嘔吐して、腹痛を訴え、下痢が続く」という症状がでれば「ああ、胃腸炎かもしれない」という風に、ある程度経験から予測しながら、冷静に適確な行動とれるようになっていきますが、

初めての子育てや、初めての経験に対しては、「深刻な事態が起きているのでは???」と大きな不安を感じるのが自然なことです。

 

子どもが成長し、離乳食が始まるころには、栄養の知識も必要だと考えるようになるでしょう。

成長を促す栄養は十分足りているのか?
身長や体重は、順調に伸びているのか?
どのような献立が、わが子の成長に良いのか?

そのように、常にわが子の様子を気にかけながら毎日の食事に気を配り続ける毎日になります。

そのあとも成長に従って、考えることはどんどん出てきます。

体を動かすほうが成長につながるのでは?
それならなにか、習い事に通わせようか?

勉強は早く始めるほうが良いだろうか?
塾は?公文は?

子供と親の理想的なコミュニケーションとは?
思春期になり、子供も自己主張が強くなってきたら、どのように接すれば良いのか?

このように、子育てについて必要だと思われることに対して、「完璧」であろうとする。
そして、とにかく正解がわからないままに、頑張りすぎてしまう。

その結果、徐々に疲弊してしまうことが多いように思います。

そのようなときは、『プロに頼る』ということをもっともっとして良いのです。

体調の不安は小児科に頼るように、他の育児の悩みや不安に関しても、『その道の専門家』に頼って、もっともっと相談していいのです。

しかしながら、現在日本においては、そのように気軽に相談できる環境が整っている、とは言い難いでしょう。

まったくないわけではありませんが、『もっと専門家を頼って』『もっといろんな人に相談して』というような文化的空気感もあまりないことも、育児が大変に感じてしまう一つの原因でしょう。